看護師の働き方は病院だけではありません。
近年は、福祉分野で働く看護師も増えています。その一つが「就労支援施設」です。
就労支援施設では、障害や病気などの理由で一般就労が難しい人が、働く準備や訓練を行います。
看護師は医療面のサポートを中心に、利用者が社会復帰できるよう支援します。
この記事では、就労支援施設で働く看護師の仕事内容や働き方について解説します。
就労支援とは
就労支援とは、障害や病気などで一般就労が難しい人に対して、働くための支援を行う福祉サービスです。
主なサービスには次のようなものがあります。
- 就労継続支援A型
- 就労継続支援B型
- 就労移行支援
施設によって役割は異なりますが、共通しているのは「働くための準備や訓練を行う場所」という点です。
利用者は施設で作業訓練を行いながら、将来的な就職を目指します。
就労支援施設の利用者
就労支援施設では、さまざまな障害を持つ人が利用しています。
特に多いのは
- 精神障害
- 発達障害
などです。
そのほかにも
- 知的障害
- 身体障害
- 療育が必要な人
などが利用する場合もあります。
精神的な不調を抱えている利用者も多く、過去の職場や学校での経験がトラウマになっている人もいます。
そのため、利用者との関わり方には注意が必要です。
就労支援看護師の仕事内容
就労支援施設で働く看護師の仕事は、病院とは大きく違います。
医療処置が中心ではなく、健康管理や生活支援が主な役割になります。
主な仕事内容は次の通りです。
- バイタルチェック
- 健康相談
- 医療面談
- 服薬管理
- 医療機関との連携
体調の変化を確認しながら、利用者が安心して施設を利用できるようサポートします。
看護師の役割は医療だけではない
就労支援施設では、看護師は医療職としてだけでなく、生活支援員として働くこともあります。
例えば次のような仕事があります。
- 作業支援
- 就職活動のサポート
- 利用者の相談対応
- 生活面の支援
また、施設では多くの書類業務があります。
例えば
- 面談記録
- 実績記録表
- 勤怠管理
- 法的書類の作成や保管
などです。
そのため、デスクワークの時間も比較的多い職場です。
就労支援看護師の1日の流れ
施設によって違いはありますが、一般的な1日の流れです。
9:00 出勤
利用者の受け入れ準備をします。
9:30 利用者到着
体調確認や健康相談を行います。
10:00 作業開始
作業訓練の見守りや支援を行います。
12:00 昼休憩
13:00 作業支援
午後の作業訓練や面談などを行います。
15:00 作業終了
記録作成や申し送りを行います。
17:00 退勤
夜勤がない施設が多いため、生活リズムを整えやすい働き方です。
就労支援看護師の大変なところ
就労支援施設は働きやすい面もありますが、大変な部分もあります。
メンタル面のサポートが必要
利用者の多くは精神的な不調を抱えています。
うつやパニックなどの症状がある場合もあり、言葉のかけ方には注意が必要です。
例えば
「大丈夫」
「頑張って」
といった言葉でも、プレッシャーになることがあります。
何気ない言葉が利用者のメンタルに影響することもあるため、慎重な対応が求められます。
利用者同士のトラブル
施設では利用者同士の関係が原因で、メンタル不調になることもあります。
そのため、職員は利用者の様子をよく観察しながら支援を行う必要があります。
就労支援看護師のメリット
大変な部分もありますが、働きやすい点もあります。
夜勤がない
就労支援施設は日中のサービスが中心です。
夜勤がないため、生活リズムが安定します。
ワークライフバランスを保ちやすい
残業が少ない施設も多く、家庭やプライベートと両立しやすい働き方です。
パート勤務の看護師も多く、柔軟な働き方ができる場合もあります。
利用者の社会復帰を支えられる
就労支援の仕事は、利用者が社会復帰するためのサポートです。
一般就労につながったときは、大きなやりがいを感じることもあります。
就労支援看護師に向いている人
次のような人には、就労支援施設の仕事が向いている場合があります。
- メンタルヘルスに興味がある
- 利用者の社会復帰を支えたい
- 夜勤なしで働きたい
- ワークライフバランスを大切にしたい
就労支援看護師に向いていない人
反対に、次のような人には合わないこともあります。
- 医療処置を多くしたい
- 急性期看護を続けたい
- 精神的なサポートが苦手
就労支援施設では、精神面のサポートが重要になるため、コミュニケーションに難しさを感じる場合もあります。
まとめ
就労支援施設で働く看護師の仕事は、病院とは大きく違います。
医療処置よりも、利用者の健康管理や生活支援が中心になります。
精神的なサポートが必要な場面も多く、言葉のかけ方や関わり方には注意が必要です。
一方で、夜勤がなく生活リズムを整えやすいなど、働きやすい面もあります。
自分の働き方や価値観に合うかどうかを考えながら、転職を検討することが大切です。

